先月に引き続き藻琴山のナイトハイクに挑戦してきました。
リベンジナイトハイク
1月に初挑戦したときには自分の体力と雪の状況の判断が甘く登るのに想定以上の時間がかかり、霧氷と星空をカメラに収めるという一番の目的を達成できない失態を犯してしてしまった。今回はその反省を生かし1時間くらい余裕をみて早めに登山開始することに。「霧氷と藻琴山の稜線を前景に天の川を撮る」のが今回の目標です。
深夜1時、手際よくスノーシューを履きあらかじめ三脚など装備を詰め込んだザックを背負いいざスタート。
一眼で撮ると明るく映ってしまうのであえてリアリティーのあるスマホで撮ってみました。新月の真っ暗闇をヘッデンの明かりを頼りに登っていきます。寒さが伝わりませんが-15度を下回る極寒です。
前回登った時は直前で降った雪で度々見失ってしまった昼間の登山者のトレースが今回ははっきりと分かり、また時期的にだいぶ雪も閉め固まって歩くのがとても楽でした。あまりにも順調に登れるので、途中登る時間を調整するためあえてゆっくり登らなければならないほどでした。
めまぐるしく変わる天候の中で
山の天気は変わりやすい-登り始めたときは晴天でしたが星が撮れそうなスポットに近づくにつれだんだん霞がかり冷たい雪の結晶が顔に当たるようになってきました。登山あるあるですが、このままでは写真撮高ゼロ登山になるかもしれないと思い霞が晴れ星が見えた時を見計らって素早く写真を撮りました。
藻琴山中腹から屈斜路湖方面
同じく藻琴山中腹から斜里町方面。天気が良ければ知床連山も望めたはずですが視界悪く見えません。
天の川と流星のコラボ
予め決めていた天の川撮影スポットに到着しても天候はあまりよくならず霞がち。天の川が昇ってきても視界不良であまりはっきりと確認できませでしたが、ダメ元で何枚もシャッターを切りました。
40枚くらい連続で撮っているとひと際明るい流星が天の川の方向に流れました。すぐに確認するとちゃんと写ってました。。同じくらいの明るい流星を今まで何度か目にしていましたが写真にちゃんと撮れたのは初めてでした。しかも薄っすらながら天の川に突き刺さる流星、うれしかったです。
写真は視界が悪かったのでかなりの枚数をスタック(合成)しています。一応目標の霧氷と星空を撮れ流星のおまけもゲットできましたが、今回は気象条件の悪さもあり撮り切れなかった感が強くまた来年再チャレンジしたいと思っています。
ピンク色に染まる空
下山途中空がきれいなピンク色に染まってました。こんな絶景を前に本当に情けないのですが、ピントを盛大に外してしまいました。夜通し登山の疲労と寒さからくる集中の欠如からですが、度々やらかす今の自分の課題です。ピント外した2枚ですがきれいなので張り付けておきます。
冬季期間における藻琴山へのアクセスなど
冬は除雪の関係で夏の登山口付近に隣接されているレストハウスハイランド小清水725の駐車場が利用できません。そのため地図の印のついた藻琴峠付近に3台ほどの駐車スペースに駐車する必要があります。そこが満車の場合は、歩いて20分ほどのハイランド小清水キャンプ場付近の駐車場(除雪されており8台くらい駐車可)が利用可能です。
登山ルートについて
登山ルートはハイランド小清水725からとハイランド小清水キャンプ場からの大きく2通りのルートがありますが、ハイランド725からのルートの方が眺望がよく道迷いの可能性も低いため安全かと思われます。
冬季期間における藻琴山登山の注意事項
- スノーシューまたはワカンが必要です。(低木のハイマツの上を歩かなければならないためツボ足やアイゼンのみで歩くのは困難です。)
- 標高は1000mの山(登山口からは標高差275m)になりますが気温はマイナス20度以下になることもありしっかりとした雪山登山の装備と防寒対策が必要になります。
GPSログデータ
今回のGPSログデータを参考に載せておきます。稜線にでるまでは夏の登山ルートと若干異なる直進的なルートになります。トレースがない場合は登山口から山の高い方をひたすら目指して歩けば左手に屈斜路湖が望める稜線にたどり着くことができます。