道東滞在2日目、昼間は宿でゆっくり眠り体力を回復させ夜から活動再開です。本当は星空以外に朝焼けや夕焼けの風景も欲張って撮ってみたい気持ちがありますが、星空が撮れる日はその他は捨てることにしました。もう40過ぎているので無理はできません。
廃サイロと冬の星座オリオン
宿泊している宿から100km離れた場所にある水色と紅色の屋根が特徴の2棟の廃サイロ。写真が撮れる場所からはちょっと距離がありましたが、トリミングして何とか絵になる構図で収めることができました。
北海道ではこのような昔ながらのサイロが結構放置されているのがよく見かけますが、現場ではすでに使われなくなっておりこのような写真が撮れるのも時間の問題かと思うと感慨深いものがあります。
ぽつんと気になる一本木で沈みゆく冬の星座オリオンと星ぐるぐるを
北海道は広いー廃サイロとオリオンを撮った場所からさらに100km移動して次の撮影スポットへ。
写真は有名な豊頃のハルニレの木の代わりになるような木をずっと探していて見つけた一本木。なんの木かわかりませんが、豊頃と同じような開けた場所にポツンと佇んでいました。枝ぶりがちょっとバランス悪いですが、それも味があってよいかと思っています。
今年の北海道の冬は全道で雪が少なく、本家豊頃のハルニレの木の場所は雪がすっかり溶けてなくなっていたようですが、ここはまだ雪がしっかりと残っていました。
現場に到着すると冬の星座の主役オリオンと冬の大三角形が地平線に沈みかけていました。急いで三脚を据え付けパシャリ。一本木と冬の星座が絡む感じでうまく撮れました。
続いて星ぐるぐる。約1時間半の星の軌跡です。一本木の星の雨が降るイメージ通りの写真が撮れました。
おまけ
星ぐるぐる撮影の最後の方で自分の車のヘッドライトで照らしてしまい偶然撮れた一枚。まるで霧氷が付着した木ように白く映りました。イメージ写真みたいになってしまいましたが、来年本物のこれを撮ってみたいです。
自然の不思議ライトピラーと天の川の共演
この時期は星撮りにとって良いのか悪いのか夜11時過ぎまで冬の星座の主役オリオン、日付変わって2時半から未明の4時半ごろまで夏の天の川を撮ることができます。なので晴れていると全く休ませてくれません。
ここまで合計200km運転しながら星撮りしてきて体力的にちょっとしんどくなってきましたが、空が晴れている以上天の川撮影を見送ることなどできません。最後の締めの天の川を収めるため誰もいない冬の展望台に向かいました。
撮影の途中前景用写真を撮っていた時不思議な現象に出くわしました。最初レンズが曇ったのかと思って何度もレンズを拭きましたがそうではありませんでした。写真の地上から上空へ延びる2本の光線。これはライトピラー(光柱)と呼ばれる寒い日の夜一定の気象気象条件下でしか見られない珍しい現象のようです。
全くの偶然ですが、2本のライトピラーは天の川の中心に向かって突き刺さるように伸びていました。うわーすごいとシャッターを切りながら思っているとおよそ5分くらいでライトピラーは消え、天の川も霞ががって見えなくなってしまいました。
最後にレアな写真も撮ることができこの日はとても満足度の高い一日となりました。