8月13日未明極大日となるペルセウス座流星群の日、全国的に曇りとなる中北海道の北部の一部地域では晴れの予想だった。
しかし自分なりのこだわり-ただ流星を撮るというのではなく撮るなら、「事前にロケハンをして構図をちゃんと考えた場所で撮りたい」という考えから、一度も撮りに行ったこともロケハンをしたことがない北海道北部で当日ロケハンする時間的な余裕はないということで結局撮りに行くのをあきらめてしまった。ただ後で撮りに行かれた方の写真を見て、ちょっと後悔。。
今後はこのような祭りイベントにはこだわりは捨てて初めての地であってもとりあえず現地に行って参加しようと思います。
そのペルセウス座流星群の日の2日後、気を取り直して一度撮影をしたことのある上川地方のとある場所に星撮りに行ってきました。実は今回撮影した場所でも流星群が撮れたようですが、後の祭り仕方ありません。
北海道の夏景色と天の川
こだわりと言えば日ごろ撮影や撮影後のレタッチをする上で常に考えている「3要素+1」という自分なりに考えた基本指針みたいなものがありそれは『シンプル・調和・情緒(風情)+遊び心』というものです。
長くなるので詳しい説明は省きますが、いつもなるべくこの要素を満たすような場所や構図を探しまたレタッチで表現することを心掛けています。見る人が見れば鼻で笑われるようなことかもしれませんが、素人の自己満足なので別に構わないですね。
さてそのような指針を頭の片隅に置きながらいつものように当日ロケハンをして撮る場所を探しました。まず見つけたのが畑の脇に停められた赤のショベルと本体の青が気を引くトラクター。全部で3台この場所に停められていましたが、ふかふかの草の上で昼間働いた体を静かに休めているようでした。北海道にはよくある風景ですが、なかなかこのように天の川と構図よく撮れる位置に停めてあることは少ないのでよかったです。低空のピンクの街明かりもよいアクセントになりました。
続いてビニールが被せられた畑の畝が縞模様に永遠と奥まで広がる趣のある風景と天の川。この縞模様を縦方向に撮る構図は何度か見たことがありますが、横方向に撮るのはなかなか斬新ではないでしょうか。
銀河行きのマイクロバス
続いて場所を変え牧草地へ。ロケハン中偶然にも広大な牧草地の片隅に放置されたマイクロバスを発見しました。「銀河鉄道ならぬ銀河バスだ」夜に見える天の川を想像しながら心の中でつぶやきました。夜、天の川がバスの進路方向の先の位置に来るまで待って撮影しました。ちょうど入り口の扉も開いていて銀河行きのバスが停車して乗車する人を待っているようですね。
続いて自撮り。これから乗車する人なのかバスから出てきた車掌さんなのか見る人の想像力を掻き立てるような構図。こういう写真は写真コンテストには向かないと思いますが、撮っていてもレタッチしていても本当に楽しいですね。
続いて農道の脇にか弱くひょろっと伸びた白樺の木と天の川。バックの畑の緑と土の茶色のトーンもよい仕事をしてくれています。3要素のひとつ情緒(風情)は特に見る人の感性に託さなければならない難しい要素ですが、そういったものが感じてもらえたらうれしいですね。
ファーストオリオン
天の川に夢中になっていると東の空に冬の星座オリオンが昇り始めていました。急いで前景になりそうな場所まで移動し撮影しました。実はこの建物トイレの小屋なのですが、言わなければ分からないくらい立派な建物ですよね。これが今シーズン自身初めてのオリオン撮影となりました。天の川はもちろん華やかできれいですが、冬の星座は眺めているとやっぱり心が落ち着いてよいものです。
以上今回も一晩中星空を楽しむことができました。大人の一人遊びって本当に楽しいですね。ありがとうございました。