コロナ自粛で完全に気力を失い4か月間撮影から遠ざかっていましたが、前回、前々回と白老・登別での撮影で以前のように星空に対する情熱が少しずつ戻ってきました。白老・登別の撮影から数日後再び撮影に出かけました。
気が付けばもう8月下旬。北海道の夏は短く来月にはもう秋の気配が漂ってきます。今年はとりわけコロナ禍でいっそう夏の儚さを感じます。秋が訪れる前に1枚でもよいから夏らしい風景と星空を撮っておきたい。そのような想いで今回はニセコに向かいました。
北海道の短い夏の天の川
いつものように明るいうちに現地に入りロケハンです。通常日没の4,5時間前に現地に入り事前に調査した場所を中心にロケハンしますが、下の場所は暗くなる寸前で目に留まった場所の写真です。あいにく撮影時は薄雲がかかり天の川がはっきり見えませんでしたが、前景用に撮影した1枚に小さいですが流星が映っていました。
続いてここも現地で見つけた場所です。グーグルのエアロケハンではただの草地の畑跡でここにひまわりが植えられているとは全く気付かないところです。運よく花もしおれる前の状態でした。花をノイズ少なく撮るには時間がかかるので前景は夕暮れ前に撮影したのものを使用しました。天の川は相変わらず薄雲の中でしたが、逆にひまわりが引き立つ雰囲気のある写真に仕上がりました。
続いてやや起伏のある丘の畑で。ようやく雲も晴れ天の川の濃い部分をみることができました。ただロケハン時には気づかなかった街灯が近くにあり畑手前を不自然に明るく照らしていました。また天の川の濃い部分の位置には大気光とよばれる緑の帯状の光も発生していました。2つの色かぶりのためにややくどくなりましたが、なるべくそのままの状態で残して独特な雰囲気の写真に仕上げました。
星空の下、ぼろぼろの納屋も被写体に
使われているのかどうかもわからない今にも壊れそうな納屋。このようなぼろぼろの建物と星空の対比も自分としては面白いし美しいと思ってよく撮ります。ただここも夜中に現場に着くと強い光の街灯が想定外に建物を照らし昼間確認したときとは雰囲気がまるで違っていました。
続いて別の納屋で。ここは光害になるものはなかったですが、すでに時間が経過し天の川の濃い部分は建物の向こうに沈んでしまっています。
今日の自撮り、同じ場所で。これはなしの方がよかったか。。いろいろ課題があります。
帰り道で一枚
納屋で天の川を撮った後雲が出てきて退散しましたが、帰り道ふと見上げると満天の星空が広がっていました。以前にも一度撮った場所に車を止めパシャリ。3,4枚ほど撮るとまたすぐに雲に空が覆われてしまいました。
夕暮れの一枚
ロケハン中自分にしては珍しく夕日で真っ赤に染まった空。ちょうどよい位置に月が昇ってきていたのでパシャリ。
以上、今回は雲や光に少し悩まされる撮影でしたが、短い北海道の夏をつかの間楽しめた星活になりました。ありがとうございました。