星景

雪解けの牧草地でオリオンと天の川 at北海道日高地方(3月撮影)

こんにちは、ほしたびです。コロナ自粛で引きこもりの連休を過ごしています。このもてあます時間を利用して、今後の星景写真の計画や一番自身が苦手とする天の川の強調などのレタッチ法をyoutubeなどで勉強しています。

さて、今回も前回に引き続き記事がにするのが遅くなってしまった3月の撮影記録になります。できればまだ積雪が残る地域で雪と星空を撮りたかったのですが、当日の雲行きを見て晴れそうな日高方面に向かいました。

色どり鮮やかな冬の星座たち

日高方面はもともと積雪が少ない地域の上、今年はやや暖かい冬でしたのでやはり雪はほとんどなく牧草地の草がほとんど露わになっている状態でした。ただ、雪解け直後ということもあり、牧草地の草の色が青々としておらず色あせた茶色でなんとも前景映えがしません。そのせいで当初考えていた場所での写真をあきらめざるを得ないほどでした。星景写真の草の色など気にならないという方もいるかもしれませんが、前景にこだわる自分としてはそこは譲れないところです。

ということであれこれ場所の候補を回って、ならばここだと思って撮ったのが下の写真です。シルエット構図なら前景の草の色は関係ありません。ここは競走馬を育てる牧場ですが、以前ロケハンで訪れた際ここの馬主さんとお話させていただいたことがあります。この時もたまたま撮影前に馬主さんとお会いしたのですが、「いくらでも気の済むまで撮影してよいよ」と快く撮影を受け入れていただきました。1枚撮りですが、空がクリアだったためとてもきれいに星の色が出せました。

(20210315撮影 α7ⅲ,sigma14mm f1.8 art:iso6400,f2.2,ss20,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

その牧場近くの別の場所で。北海道では探せばどこにでもあるような場所と構図ですが、自分は有名な景勝地や撮影スポットよりもこのような素朴な風景と星空の写真がとても好きです。ちなみに道路に停められた車は自分が借りたレンタカーです。構図のポイントになるかもと思いわざとここに停車しました。

(20210315撮影 α7ⅲ,sigma14mm f1.8 art:星景60枚スタック,iso10000,f2.2,ss20,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着/前景,iso1000,f2.5,ss322,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

技術的な話になりますが、今回レタッチするにあたりphoshopで「チャンネルマスク減算による星空の色強調」処理を行いました。これにより空全体の色に影響を及ぼさず、赤い星やバーナードループと呼ばれるオリオン周りの紫色の星雲の強調を行うことが可能になります。より自然に星の彩度を鮮やかに仕上げることが可能になりますので興味がある方はyutubeなどで検索してぜひチャレンジしてみてください。

霞の中に浮かぶ幻想的な天の川

この季節の星空は夕暮れ後からオリオン、翌日未明から天の川と一粒で2度おいしい的な星撮り環境になります。ただその分長丁場の撮影になり、まだ夜気温が零下となる北海道ではなかなか体力的に厳しいものがあります。合間に休憩はしますが、寝過ごしてはいけないという緊張感からひと眠りするほどの余裕はありません。結局この日もほぼ夜通し徹夜で天の川の撮影に挑みました。

撮影準備に取り掛かると、オリオンを撮る際にはクリアだった空が少し霞がかるようになっていました。そんな中で撮影したぽつんと佇む木と天の川の一枚ですが、ソフトフィルターを付けていないにも関わらずレンズが曇り星が少しにじんでいます。これはこれで自分は良い味だと思います。色あせた草は色味が悪すぎたので彩度をやや高めにしました。

(20210316撮影 α7ⅲ,sel24f14gm:星景32枚スタック,iso8000,f2.0,ss13/前景,iso1250,f2.5,ss326)

続いてぽつんと佇むサイロと天の川。ますます霞がかり、顔に水滴がぶつかるのが分かるくらいになる中で撮影しました。そのおかげで自然のソフターフィルター効果が最大限発揮され、さそり座がきれいに浮かびあがってくれました。星空は全体的に甘いピントのよう写真になってしまいましたが、前景はレンズを拭くなどしてクリアに撮れたため、一見ミニチュアのような不思議な雰囲気の星景写真になりました。意図せずこのような写真が撮れるのもカメラの面白いところです。

(20210316撮影 α7ⅲ,sel24f14gm:星景32枚スタック,iso8000,f2.0,ss13/前景,iso1250,f3.2,ss528)

以上、滞在時間の割には撮れた写真が4枚と少なかったですが、いずれも満足する仕上がりの星景写真で楽しめました。今回も、ありがとうございました。

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