こんにちは、ほしたびです。またコロナが全国的に猛威を振るい北海道も蔓延防止から三度目の緊急事態宣言の指定地域にとなってしまいました。これまで感染拡大期の自粛要請には矛盾や不満を感じながらも、不要不急の外出に当たると考え星撮り活動を自粛してきましたが、今後は考え方を改め「直行直帰、活動は単独、活動場所は人気(ひとけ)のないところで、途中コンビニなどの立ち寄りは最小限に」など自分なりのルールで撮影活動を続けることにしました。
さてこのような状況の中ですが、今回は北海道の短い夏の風景を探しにニセコ方面に足を延ばしてきました。
向日葵と星空
いつものように早めに現地に入り見つけた一面のひまわり畑。畑内にはひまわりを一部倒して作られた迷路のような小道がありましたが、立て看板などはなく中に入って撮影してもよいか分からなかったですが、ちょうど近くで作業をされていた方にお聞きすると、畑の所有者さんで「写真中に入ってご自由にどうぞ、なんだったら向日葵抜いて持って行ってもいいよ」と気さくに答えていただきました。夜も構わないということだったので、遠慮なく撮らせていただくことにしました。
暗くなり昼間明るい間にあたりをつけておいた南向きのひまわりで星ぐるぐる撮影開始。もしかしたら他のカメラマンが一人くらい来るかと思いましたが、結局この日は誰も撮りに来ず、一人でひまわりを撮影することができました。
続いて天の川と向日葵。3,4ショット撮りましたが、ひまわりの向きの制約と光害の影響でどうも思うように撮れませんでした。来年またチャンスがあれば少し撮り方を変えてチャレンジしてみようと思いす。
畑の中に立つ一本木と星空
続いて別の畑に場所を変えて。実はこの場所は2年くらい前に見つけ過去に2度星撮りを試みましたが、天候やカメラの設定ミスなどでいずれも撮影失敗に終わったところです。今回ようやく3度目にして星空を撮影することができました。
昼間にロケハンすると目当ての畑の真ん中にぽつんと立つ小さな一本木のところまで程よくトラクターが通った轍の道が付けられていました。このような小道があるのとないのとでは構図的に大きな違いが生まれます。小道→一本木→天の川と視線誘導が上手く繋がる位置に天の川が来るまで待ってから撮影しました。60枚くらい撮影しましたがその中の一枚に小さいながらネギ色のきれいな流星が映ってくれました。
天の川の撮影中、画角の異なる別のカメラで撮影した星の軌跡。前景が構図的にしっかりしているとなんでもハマります。
夏の大三角、白鳥座、にぎやかな星たちの宴
実は天の川の一番美しい部分は夏の大三角や白鳥座の付近だ(あくまで個人的な主観による)と他の方の写真を見ていて昨年くらいに気づきました。それまでは夏の天の川の濃い部分が沈んしまうとまだ暗く星が撮れる時間帯でも撮影を終えてしまうという非常にもったいないことをしていました。そのため今年はこの領域の天の川と地上景を絡めた星景写真を撮ることを自身のテーマのひとつとして考えていました。
北海道は高緯度のため九州など南の地域で見える天の川より高度が低く濃い天の川を撮る上では撮影時間的にも気象条件的にも不利(低空の星空は大気の影響で明瞭度が落ちる)ですが、夏の大三角や白鳥座付近の領域は逆に高度が低いことが地上景と絡めて撮影しやすいという利点になります。
ということでその領域と地上景を絡めて撮った2枚。1枚目はスマートな電柱とクロスする天の川。左右斜めに走る電線もクロスし良い感じのシルエット構図になりました。
もう1枚は少し前に見つけたカラフルな農作業の納屋と絡めた天の川。赤、青、モスグリーンのカラフルな色で塗られた納屋と、天の川のカラフルな星空の色がとてもマッチしていると思いませんか?個人的にはお気に入りの1枚です。
以上、今回も満足な撮影となりました。ありがとうございました。