あけましておめでとうございます。まだ一日10人くらいしか訪問者のない弱小ブログですが、今年もたんたんと自分なりに星を撮りそのまとめであるブログを書いていこうと思います。
さて、今回は昨年末令和元年最後となる星撮りに行ってきた際の写真になります。2週間くらいグーグルでじっくりエアーロケハンを行い、当日半日かけて回って場所を定めました。有名スポットでもなく、過去に誰かが撮った場所でもなく、自分が時間と足を使って見つけた場所ー当然失敗もありますがそういう場所での撮影はとてもわくわくするしなにより撮り終えた後特別な充実感があります。天気にも恵まれ自分なりに満足のいく写真が撮れました。
「風見牛」のサイロ小屋にて
「あれ、誰かいるのかい?」
昼間のロケハンで偶然みつけた趣のあるサイロ付きの小屋の前で撮影中、突然それまで無人と思っていた小屋に明かりが灯り中から60代の老夫婦が出てこられた。
「夜にすいません、ここのサイロがあまりにも素敵だったので写真を撮らせてもらっています(汗)」事情を話すとすぐに「いや、いいんだいいんだ」と笑って承諾していただいた。
それから老夫婦の旦那さんが、このサイロの写真に撮りに来たのは私で2人目でもう一人は大学教授だったこと、今から30年以上前の昭和59年にこのサイロを建てたこと、サイロの上にある「風見鶏」の鶏が鶏ではなく牛の絵柄の「風見牛」であることが自慢なことなど、、色々と話していただいた。
赤い屋根と白い石造りのサイロ、雪をかぶった作業小屋の屋根、小屋の前ひっくり返った作業機械、小屋の勝手口そばに積まれた薪、そして空にはオリオン。前景撮影中に偶然灯された小屋の明かりも温かみを感じるアクセントに。そのままミニチュアにしたくなるような空間がたまらく良かった。
現場では小さくてわからなかったですが、昼間に撮っておいた写真を家に帰ってから確認するとちゃんと「風見牛」が撮れていました。よく見ると牛のおなかのあたりには北海道の形の穴まであります。芸が細かくて、素敵です。もう実用としては使ってないそうですが、いつまでも守り続けてもらいたいです。
雪化粧の牧草地とオリオン
続いて別の場所へ移動。まずは手前から奥に向かってなだらかに登る斜面の牧草地。くねるように続く木柵を前景のポイントに。近くのナトリウム灯の緑の色かぶりがひどい場所でしたがうまくphotoshopで処理することができました。
次は静かな雪原にぽつんと佇む一本木とオリオン。なんの木かわかりませんが形がよくとても絵になります。また時期を変えて撮りにきたいと思う木でした。
次は牧場内にぽつんと残されたサイロとオリオン。いつも何かしらの課題を持って撮影に挑んでいますが、今回はとりわけ前景の撮影を丁寧にとることを心掛けました。星景写真には人それぞれいろいろ考え方がありますが、自分しては前景を単なるシルエットや黒つぶれしたままの形ではなくきちんと構図の構成要素として成り立つようにしっかりと見せたい。
次はS字カーブの道が印象的な場所から。
次は牧場内にある素敵な建物とオリオン。試し撮り中に雲が出て思うような構図で撮れなかったので次の機会にまたチャレンジしたい。
最後は昼間のロケハン中に偶然みつけた神社の赤い鳥居とオリオン。
とこんな感じで夜の7時頃から翌日の3時頃まで場所を変え星を無心で撮り続けました。時間的にあきらめなければならないくらいまだ撮りたいところがほかにもあったのでまた時期をみてチャレンジしたいと思っています。
おまけショット
昼間のロケハンを終えたあと偶然通りかかったスポットにて。ちょうど餌やりの時間で馬主の方にお会いしました。聞くとこの馬さんたちは生まれて1年くらいの子馬らしい。馬は神経質なので寝るのは馬小屋と思っていましたが、一日中牧場に放牧し寝るのもここで寝るのだとか。病気などのリスクもあるけどその方がストレスなくたくましいい馬に育つそうです。。勉強になりました。