星景

襟裳岬で星空撮影ほか(10月撮影)

こんにちは、ほしたびです。少し前にphtoshopに新たなフィルター機能が追加されたとSNSで話題になってました。以前のアップデートでも曇り空を青空とか夕景とかにワンクリックで変更できるというのがありましたが、今回はそこからさらに進んで夏の風景写真を紅葉の秋や雪景色の冬の写真にワンクリックで変えれるとか。実際にやってみましたが、簡単で変換精度も高く今後ますます見分けがすぐにはつかない合成写真がでてきそうですね。

instaも最初から分かっていたものの安易な合成写真が溢れてゲンナリします。外国では合成写真専門のフォトコンテストなどもあるくらいなのでアート作品としての合成写真そのものを否定する気はないですが、巷であふれる合成写真はそのような意図を持ったものではなく、ただ映えだけを目的に星空でいえば場所の違う前景と星空景色を合成したり、先日の皆既月食では月と地上景の撮影するレンズの焦点距離が違うものを合成したりなどして実際に撮った月より大きく見栄えよく見せたり(なおかつそのことをちゃんと記載しない)とか見る人を欺くような自分が思うに悪質なものです。

そこまでして称賛を得ようとする動機がよく分かりませんが、そんな合成をする方の写真は見たくないのでinstaでは構わずブロックをすることにしています。個人の自由があるので何をどうしようと本人の勝手ですが、こちらの自由もありますのでそうしています。本当は、そのような合成写真を一度でもアップするということはせっかく良い写真を撮っても「どうせまた合成したんでしょ」と疑いの目を向けらることによりその後の自身の写真の価値を低めてまうということに気づいてほしいですが。。

私の写真も2値マスク合成という手法で星空と地上の別々の写真を合成していますが、以下の自己ルールに基づいて合成を行っています。誤解を生じないよう記載しておきたいと思います。

1.星空景と地上景の撮影機材は同一カメラ、レンズを使用する。

2.星空景と地上景の撮影は同一カメラ位置、焦点距離にて行う。

3.星空景と地上景の撮影時間は同一日の連続した時間帯の中で行う。

合成の目的はノイズの低減です。1枚撮りでも状況によっては可能な場合がありますが、多くの場合ノイズによって自分の表現したいことが制限されてしまうため合成を行っています。このような合成も作品として認めないという方がいるかもしれませんが、それはその方の価値観なので別に構いません。

襟裳岬で自分なりの星空を撮る

さて前置きが長くなりましたが今回は有名な景勝地ですが初の撮影地となる襟裳岬での星空撮影記録になります。襟裳岬は展望デッキから岬の先端に向かう遊歩道が整備されていてその遊歩道から岬先端側を見て撮る構図など定番構図がいくつかあります。自分の星景写真のポリシーとしてそれでは面白くないので色々ほかの構図で撮れる場所がないか、実は今年の3月にこの場所を一度訪れロケハンしています。コロナの自粛などによりなかなかこれなかったのですが、先月になりますが温めてたアイデアをもって撮影に挑むことができました。

岬に立つ鳥居越しに

あまり人を寄せ付けない雰囲気が漂う岬の先端に立つ鳥居。この鳥居はかつてここに神社があった場所を祀る意味で建てられたものようです。この日は陽が沈み天の川が浮かびあがる直前に月と金星が同じ西の方角に沈んでいく天体ショーが見られました。空の色が刻々と変わっていく中で撮った1枚が下の写真になります。はっきりとした天の川をバシッととるのもよいのですが、こういう淡い空色の時間帯に月などを絡めて情緒的に天の川を写すのも心動かされる感じでよいですね。

(20211008撮影 α7ⅲ,sel24f14gm:1枚iso8000,f1.8,ss13)

次は金星と月が沈みよりはっきりと天の川が浮かびあがってきたころに撮った写真。まだ金星と月の明かりの名残りで西の空がオレンジ色に染まっています。

(20211008撮影 α7ⅲ,sel24f14gm:星景33枚スタック,iso8000,f1.8,ss13,Kenko PRO1D プロソフトン クリア(W)使用/前景,iso2000,f2.8,ss254)

漁船を見守る作業小屋

数時間休みをとった後は今度はオリオンの撮影開始です。漁師さんの作業小屋越しの星空を狙って撮りました。ちょうど海に漁船が出ていてちょっと明るすぎて厄介かなと最初は思ったのですが、撮ってみると漁船の強い明かりも光芒も出て意外にきれいだったので構図に取り込む形で写しました。夜間の漁が行われている海の雰囲気が伝わればうれしいですね。

(20211008撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:33枚スタック,iso6400,f1.8,ss20,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

スターウォーズのような世界観

続いて襟裳岬の展望デッキへ。3月にロケハンで訪れたときに思いついた多分他に誰もまだ撮っていないであろうこの構図。近くにある灯台の断続的に照らす光のせいでだいぶ思っていたイメージと異なりましたが、まるで映画のスターウォーズで出てきそうな面白い1枚が撮れました。誰もが納得するような被写体や絶景ばかり追い求めるのではなく、こういう遊び心の要素を常に自分は持っておきたいと思っています。

(20211009未明撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景37枚スタック,iso10000,f1.8,ss6,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着/前景,iso800,f4.0,ss101,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

色々撮っているうちに空が明るくなってきました。再び岬の先端に戻って撮った1枚です。この木の電柱はかつてここに神社の施設があった名残と思われますが、今はもちろん電気を送るための電線もなくただ海を眺めるように立っているだけ。空を見上げると、オリオンが今にも消えてしまいそうに控えめに輝いていました。

(20211009未明撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景13枚スタック,iso3200,f1.8,ss15,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着/前景,iso400,f4.5,ss111,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

10月に撮ったその他の星空

10月えりも岬以外で撮ったその他の写真。まずは面白い形のモニュメントとオリオン。

(202110撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景35枚スタック,iso10000,f1.8,ss15,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着/前景,iso2500,f2.5,ss233,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

撮影日当日の事前ロケハンで偶然見つけたノスタルジックな木造小屋。今は人は住んでおらず何かの施設として利用されているようでした。このような雰囲気が自分はたまらなく好きです。

(202110撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景32枚スタック,iso10000,f1.8,ss15,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着/前景,iso2500,f2.2,ss289,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

続いて十勝の森で。予定ではもう少し紅葉が進んでいるはずでした。また機会あればよい時期に撮りに来たいと思います。

(202110撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景29枚スタック,iso8000,f1.8,ss15/前景,iso3200,f3.5,ss286)

次は帯広の街と星ぐる。手前の三角の柵が星ぐるの円形との対比で面白いと思ったので構図に取り入れてみました。

(202110撮影 α7ⅲ,sigma14mm f1.8 art:276枚比較明合成,iso400,f4.5,ss30/前景,iso800,f5.6,ss211/150/15)

続いて三角州が特徴のある川で。ここも紅葉してたらもう少し絵になったかなというところでした。想定外に街灯の明かりが強かったですが、逆にそのおかげで川のきれいさが写真でも分かるかと思います。

(202110撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景34枚スタック,iso8000,f1.8,ss15,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着/前景,iso2500,f2.5,ss234,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

紅葉の定山渓で

最後は今年はなかなか撮ることができなかった紅葉と星空。満月近くでしたがどうしても撮りたくて定山渓に。下は定山渓天狗岳と北天ぐるぐる。山頂に前日降った初雪が少し残っています。月の明かりのおかげで紅葉がきれいに出てくれました。星の色も思いのほか出てちょっとびっくりしました。

(202110撮影 α7ⅲ,sel35f14gm:星景214枚比較明合成,iso200,f4.0,ss30/前景,iso200,f4.5,ss511)

定山渓の定番構図の一つですが、月夜の紅葉は珍しいと思ったので撮ってみました。定山渓温泉もだんだんとコロナで遠のいた客足が戻りつつあるようでした。

以上、少し端折って駆け足で紹介しましたが10月の星撮り活動はこんな感じでした。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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