ふたご座流星群の翌日、かなり疲れていましたがめったに道東方面には来ることができませんので少し無理をして連日の星空撮影に挑みました。今回の目的は、道東の雪景色と星空の撮影です。本当は前日の流星群の撮影も雪景色とコラボしたかったのですが天気が悪く叶いませんでした。
ダケカンバとオリオン
流星群のピークを過ぎていましたが、相変わらずこの日もたくさんの流星を見ることができました。残念ながらこの日の撮影では画角内に程よい大きさの流星を捉えることはできませんでしたが、、
さて、最初は東の空に昇り始めたオリオンとダケカンバ。カメラの三脚を据え付けた場所には10センチくらいの積雪がありましたが、肝心のダケカンバの足元にはあってほしい雪が日差しで溶けたためかあまりありません。しかしダケカンバ特有のクネクネした生命力を感じる枝とそれとは対照的な華麗なオリオンがうまく絡み合った一枚が撮れました。奥にうっすら見える山は斜里岳ですが、それも道東らしい背景になってます。青と黄色の光害もあえて残し構図のポイントにしました。
続いて場所を変えて再びダケカンバとオリオン。最初はダケカンバを画角の端においてオリオンを中心に撮ろうと思いましたが、このダケカンバがまるで大きく手を開いた人間のように見え「いや違う、この写真の主役はダケカンバだ」と思い直し構図の中心にして撮影しました。結果、存在感のあるダケカンバが腰をくねらせながらオリオンに手を伸ばしダンスをしているような面白い星景写真が撮れました。
続いて小屋越しのオリオン。小屋と木々の間にうまくオリオンが入ってくれました。このような写真はいくら現地で事前ロケハンしてもなかなか上手く撮れる時間や方向を確定するのが難しく結局現場で構図を調整したり、よい構図になるまでひたすら待ったりしなければなりません。自分的にはそれがまた面白く星景写真撮影の醍醐味だと思っていますが、人によってはしんどいことかもしれません。
別の場所では北斗七星がエゾ松が立ち並ぶ程よい位置に昇ってきていました。クリスマスツリーの木として一般的にはもみの木が有名ですが、ヨーロッパではこのエゾ松のような常緑針葉がクリスマスツリーとして利用されることも多いようです。インスタでクリスマスの日にポストしましたが、地味すぎて見向きもされませんでした(笑)次のクリスマスでは、せめてサンタやトナカイの影絵を貼り付けてポストしようと思います。
硫黄山とオリオン
最後に道東に行くといつも立ち寄る通称硫黄山に。想定通り天の川のラインと手前まっすぐ伸びた道路が硫黄山の付近でV字に交差していました。交差の近くには噴煙口があり夜でも絶え間なく蒸気が吹きあげています。構図的に気持ちのよい写真を最後に撮ることができました。
以上、今回で今年最後の撮影活動記録の記事になります。つたない記事ながら拝読いただいた皆様ありがとうございました。来年も自分なりの星景写真をこれまで通り楽しみながら撮り続けたいと思います。
コロナで大変な世の中になってしまいましたが、来年はこの状況が少しでも良くなってくれることを願うばかりです。状況によっては撮影活動を再び休止しなければならないかもしれませんが、今後ともよろしくお願いします。皆様にとって、2021年は良いお年でありますように。