星景

氷雪の野付半島で星撮り始め

毎年のことですが、この季節は日本海側から絶えず供給される雪雲の影響で道央付近は晴れの日が少なく星撮りのチャンスに恵まれません。ということで前回に引き続き道東ですが、今回は思いっ切って北海道の東の端に位置する野付半島まで遠征してきました。

白い灯台とオリオン

まず向かったのは野付半島のネイチャーセンターや遊歩道が整備された公園よりもずっと奥にある岬の灯台。

灯台での星空撮影はカメラを始めたてのころに一度だけ有名な室蘭の地球岬で行ったことがありますが、その時は撮り方がさっぱりわからず灯台の強い光に惨敗しました。今回はその時より経験や知識を積んだので撮り方こそ分っているつもりでしたが、実際に撮ってみると意図しないフレアやゴーストの発生や海に囲まれた場所であることによるフィルターやレンズの曇りが曇り止めヒーターを付けていても発生し思い通りの撮影ができませんでした。

下写真はすぐに曇って使い物にならなかったソフトフィルターを外して何とか撮ったものです。ナトリウム灯のオレンジの色かぶりもひどかったのですが、なんとか雪と灯台の白色が再現でき自分なりに満足する一枚になりました。またどこかで灯台があれば、チャレンジしてみたいと思います。

(20210113撮影 α7ⅲ,sel20f18g:100枚スタック,iso8000,f2.0,ss6)

雪原の散策路とオリオン

続いて今回の撮影の本命である散策路が整備された自然公園の一番奥の海に架かる木道に向かいます。その途中冬の天の川と遊歩道の先が交差する良い構図が目に入り思わず三脚を据え付け撮影開始。交差する先にあるおそらく街灯かと思いますが明かりがよいアクセントになってくれました。

(20210113撮影 α7ⅲ,sigma14mm f1.8 art:星景50枚スタック,iso3200,f2.0,ss20,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着/前景,iso800,f5.0,ss297,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

氷雪の海原とオリオン

遊歩道での撮影を終え目的の木道にたどり着きました。夏には木道周りの浅瀬の海がリフレクションでとてもきれいなところですが、海が氷りその上に積もった雪一面の海原に架かる木道も神秘的でとても美しいです。昼間ロケハンしたときには分からなかった木道の奥の対岸の街明かりもこの景色にとてもよく溶け込んできれいでした。

(20210113撮影 α7ⅲ,sigma14mm f1.8 art:星景60枚スタック,iso3200,f1.8,ss20,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着/前景,iso1250,f4.0,ss258,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

続いて同じ場所と構図でライティング自撮り。後ろ玉に装着したソフトフィルターのせいでランタンの光が肥大化してしまいましたが、明かりを灯し氷雪と木道を照らして印象強い絵にすることが目的なので自撮りの存在感はこれくらいなくなった方が都合がよいです。

(20210113撮影 α7ⅲ,sigma14mm f1.8 art:星景60枚スタック,iso3200,f1.8,ss20,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着/前景,iso800,f3.5,ss25,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

まだまだ時間もあり撮影を続けたかったですが、この後雲が多くなり撮影は終了となりました。また翌日も4,5時間あちこちで星撮り撮影にチャレンジしましたが、残念ながら天候に恵まれず掲載できるレベルの写真を撮ることができませんでした。

今回の野付の場所のロケハンは夏に1回、今回撮影の1か月前に1回、当日の昼間に1回と計3回行っています。星撮りは何回ロケハンを行ったとしても、気象条件などによりその日思い通りの写真が撮れる保証はなくある意味とても非効率な作業の繰り返しになります。ただそのような非効率な作業の積み重ねが、今回撮れた写真のように自分の満足感に変わっていく体験は何ものにも代えがたい体験であり自分自身の価値となります。今回も非効率ではありましたが価値ある体験を積むことができました、ありがとうございました。

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