こんにちは、ほしたびです。札幌市内においてコロナ緊急事態宣言中ですが撮影にいってきました。昨年来宣言中は活動を自粛してきましたが、野球やサッカーなどスポーツ観戦が認められる中、それよりはるかに感染リスクが低いと思われる夜人気のない場所かつ単独直行直帰での写真活動まで自粛する必要はないと考え活動を継続することにしました。今後もよほど状況が悪くならない限り撮影は続けるつもりです。
さて、今回は星撮りを始めたときからひそかに自身のテーマの一つとして定期的に撮り続けてきている札幌市内での星空撮影になります。今回はターゲットである天の川の方角、大気の状態などがよくこれまで撮影を行ってきた中で一番明瞭な星空を撮影することができました。
札幌の天の川
本ブログ内においても頻繁に閲覧される札幌の星空記事。やはり身近で星空を撮りたいという需要があるのでしょうか。札幌で星空を撮る上で一番重要なことは撮る方向です。皆光害マップなどで撮る場所が暗いかどうかばかりを気にしますが、それよりも撮りたい星空の方角の空が暗いことの方がはるかに重要になります。これは実は札幌市内に限ったことではなく、普段から星撮りの場所探しにおいて私自身最も意識していることになります。星撮りの経験がそこそこある方でも意外にこの当たり前の事実を認識されていないことが多く驚かされます。
(今回の写真はすべて私有地内での撮影になりますが、事前に所有者様に夜間撮影の承諾をいただき撮影を行っております。)
一閃
この日はとても大気が澄んでいて札幌市内では本当に珍しいことですが目視で天の川がはっきりと見えました。写真はこれまで何度か撮影したことのある木造の小屋ですが、この撮影の際幸運なことに比較的大きくややピンク色に輝く流星を捉えることができました。
同じ小屋のランタン明かりありバージョン。こちらの方がアクセントがあり良い感じでしょうか。
いつもはほとんど流星を捉えることがないのですが、今回は同時撮影していた別のカメラにも同じ流星を捉えていました。やや高い位置から敷地内にある池に映るリフレクションを狙った構図ですが、何とか写ってくれました。(流星は同一画角内で捉えたものですが、天の川に対し相対位置合わせを行っているため地上景との相対位置は実際とことなります。)
別のアングルショット。実はこの池は釣り堀用の池でたくさんの飼われた魚が放たれており夜でもバシャバシャと波立てて泳ぐため風はほとんどなかったものの狙いのリフレクションを上手く撮ることができませんでした。
メルヘンチックな建物たちと天の川
この小屋はウサギなど小動物用の小屋だったようですが、中は何もいなかったので手持ちのランタンを中に灯らせてもらい撮影しました。ソフトフィルターをあえてつけてふんわり感を演出しましたが、星空の色が思いのほか出てくれました。
次は近くの畑で。昼間見つけてビニールの縦筋が面白いと思ったのですが、周囲の街灯の影響などもあり夜撮ってみるとそこまでよい感じに仕上がりませんでした。
畑での撮影を終えるころにはこの日の月齢24の比較的明るい月が昇ってくる時間帯になりこれで終わりと車に機材を詰めこんでいたのですが、空を見ると驚くことに天の川がまだはっきり見えていました。「もしかしたら、今日はまだ撮影できるかもしれない」そう思い、いったん片付けた三脚を再び取り出し撮影再開。撮ってみるとはっきりと天の川が映りました。「星空レストラン」そうタイトルを付けたくなるような写真を撮ることができました。
続いてこれも過去に何度か撮っているかわいい小屋で。天の川の高度がだいぶ下がり夏の大三角を小屋の上の程よい位置において取ることができました。もう月が昇り始めて1時間以上経っていましたが本当によく天の川が映ってくれました。この日は撮影の間中、札幌の天の川に興奮しきりでした。
以上になりすが、今回の札幌の天の川いかがだったでしょうか。もちろん編集ソフトでの強調は行っていますが、いつもと同じ程度で特に過度な強調等は行っていません。自分基準ですが、大気の状態があまりよくないニセコなどよりもこの日ははるかに明瞭な星空を撮影することができました。
もし同様のトライをしてみようとする方がおられましたら、撮る方角に気を付け場合により何度もチャレンジする覚悟で挑まれるとよいかと思います。今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
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