2018年9月6日未明、北海道胆振東部地震が発生しました。札幌に住み始めてからは体験したことのない大きな揺れとそのあとの大規模な停電は今でも忘れられません。
そんな大きな地震が起こった日の晩、こんな時に写真撮影など不謹慎かと一瞬頭をよぎりましたが自分の好奇心を抑えることができず近所の公園まで星空を撮影しに出かけました。
停電の札幌の空に浮かびあがった天の川
震災後初めて迎える夜、全道に広がった大規模停電。街灯も信号の明かりもない暗闇の中、途中少し怖い思いもしながら家から自転車で20分の場所にある公園へ向かいました。公園について空を見上げると札幌では今まで見たこともない星空が広がっていました。小高い丘にある公園から札幌の中心部を振り返ると、すでに所々電気が復旧しているのがわかりました。公園内にあるシンボル百年記念塔に急ぎました。
「札幌の空で天の川が撮れるかも、、」はやる気持ちを抑えながらいつものように構図を慎重に決めて写真を撮ります。もうそのころには大地震のことは半分忘れ、目の前の星空に心を奪われていました。「天の川が映っている」肉眼ではさすがにはっきりと確認ができませんでしたが写真には天にそびえ立つ記念塔に寄り添うように天の川が見事に立ち上がっていました。
少し角度を変えてもう一枚。
北海道百年記念塔で星ぐるぐる
この一見風変わりな記念塔ですが、実は老朽化のためすでに解体されることが決まっています(いつ解体されるかは未定)。そのようなこともあり、震災から2週間くらいたった晴れた日再び公園を訪れて記念塔と星ぐるぐるを撮りました。約2時間半の星の軌跡です。
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