平成も今月までとなりました。星景写真を撮る身としては平成が終わるこの月に平成最後の天の川をぜひ撮っておきたい。
光害もまたよし
あまり状況のよくないいGPV(雲行き情報サイトアプリ)を見ながら慎重に場所を考える。
風景写真とりわけ星景写真は天候に左右される。こちらがいくら撮りたいスポットがあっても天気が悪く雲が多ければどんなに腕があっても星は撮れない。星を撮っていると、いつでも主体は自分ではなく自然であるということを思い知らされる。目的の場所が曇りだったらそこにとどまり晴れてくれるのをじっと待つか、そうでなければ晴れている場所に移動しなければならない。
さて、場所は札幌近郊のとある展望台に決めた。事前ロケハンなしの初めての場所。でもネット上の情報でだいたい状況は分かっていた。気になるのは展望台という特性上街灯などの明かりとすぐ近くに街があることの光害(ひかりがい)の影響。
着いてみると展望台の足元に街灯はなく展望台の上からの光害の影響はさほどなかった。むしろ街の夜景が良いアクセントになる風景が広がっていた、よい方の誤算だ。
早速展望台の上から最近覚えたばかりのパノラマ撮影開始。もうすでに天の川は目の前に現れていた。アクセントとなる街の明かりがちゃんと入るように撮影を始める。前景となる展望台はもちろん入れて、印象的な太陽の顔した方位表示マークも外せない。
自分の腕が悪いのかちゃんとやってもそうなるのか今の自分に分からないのだけど本来まっすぐに映るはずの展望台の石柵が手前にかけて湾曲してしてしまった。でも構図の視線誘導的にはこの方が都合よかった。
続いて展望台1階におりた。そこにある石枠の窓のようなところからの天の川。定番の構図だけどこういうのを一度やってみたかった。
次は展望台外に出て建物をまたぐ感じでの天の川アーチ。右側の天の川の濃い部分から左側へパノラマ撮影。ただだんだん空が明るくなり、右側と左側の色味が全く変わってしまった。パノラマ撮影は時間がかかる。
続いてもう一度同じ構図でぐるりと。空は明るい色味になり天の川は消えかかる薄明(はくめい)の時間の天の川。
という感じで何とか雲がかかることなく撮り切ることができました、、今回も自然に感謝です。
帰り道で
今回の帰り素敵なサイロを見つけました。もともとあった古いサイロを少し改造して物置として使われているようですが、屋根がかやぶきののような素材でおおわれてました。サイロ好きなので思わず車を降りて朝焼けとパシャリ。