星景 登山

雲海と天の川、目国内岳ナイトハイクにて(7月撮影)

こんにちは、ほしたびです。今年は北海道各地でヒグマの目撃や被害(襲われて死亡した例も3件)の報告が多く、日ごろ出没する可能性のある場所で撮影を行うことも多い自分としては他人事ではありません。YAMAPの登山レポートによると今回ナイトハイクを行った目国内岳山頂付近においても、数日前登山道にて熊の糞が確認されたようです。ニセコ山系はヒグマの目撃例が少なく比較的安全な山と言われてきましたがやはり油断はできないようです。。

今回のナイトハイクはこれまで単独で星撮りを行ってきた自分としては初めて他の方と一緒に行う撮影となりましたが、きっかけは3年前からヒグマが怖くて諦めてしまっていた夏場のナイトハイクを再開させたいという思いから、4月に過去撮影地で2度偶然にお会いし登山経験も豊富で夏場のナイトハイクに同じく興味を持たれていた岩内の星景写真カメラマンの@46haloさんをお誘いしたことでした。札幌のコロナの感染拡大の影響もありなかなか予定通りにいきませんでしたが、ようやく今回計画を実現することができました。

また直前で@46haloさんのご友人で登山仲間でもある岩内町役場の@mattsun5151さんと同じく岩内町の地域おこし協力隊の@ito_no_oshashinさんも参加いただくことになりました。総勢4名でのナイトハイクは登山不慣れな自分にとっては心強く、またこれまで経験したことのない楽しい星撮りとなりました。

いざ出発

この日の天の川の撮影できる時間は夜9時半頃から深夜1時頃まで、最初の目的地目国内岳山頂までは約2時間半かかるためまだ日が沈む前の7時頃出発予定。登山口付近にある新見峠の駐車場で待ち合わせ。

7時前に4人揃い挨拶もそこそこに登山開始。@mattsun5151さんが一番危険な先頭を買ってでてくれ、その次に@46haloさん、@ito_no_oshashinさんと続き私は最後尾を歩かせていただきました。最初から息が上がり気味でしたが何とか最後まで足手まといになららずついていくことができました。全員撮影目的なので日帰り登山とはいえそこそこの重装備になります。

20分くらい歩くとヘッドライトが必要なくらいに薄暗くなり後ろを振り返ると見事な雲海が発生していました。

たまらず写真撮影。頂上はどんな絶景だろうといやがおうでも期待が膨らみます。

空を見上げるとけれいな月が浮かんでいました。

小休憩を取った前目国内岳山頂からみた岩内の夜景。スマホ撮影ですがとてもきれいです。

雲海と天の川

予定通り2時間半で最初の目的地目国内岳山頂付近に到着。目の前の雲海と星空に興奮しながら、三脚を並べておのおの撮影開始。最初の予定ではこの後この先にあるメクンナイ湿原まで足を伸ばす予定でしたがここでの撮影が夢中になりすぎて時間がなくなり結局ここで最後まで撮影を続けました。

前回の樽前山のときと同様今回も天の川がはっきりと目視できました。この時期は雲海が多いとは言え、2回連続で雲海と天の川を撮影できたのは本当に幸運でした。

(20210714撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景34枚スタック,iso6400,f1.8,ss15/前景9枚スタック,iso6400,f1.8,ss25)

続いて頂上まで登りました。目の前に天の川、雲海、緑の森のレイヤーが成す絶景がそこに広がっていました。

(20210714撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景56枚スタック,iso6400,f1.8,ss15/前景,iso1600,f2.2,ss281)

自撮りバージョン。天の川の位置と降りていける岩の位置が程よいところにあり上手く決まりました。

(20210714撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景56枚スタック,iso6400,f1.8,ss15/前景,iso1600,f2.2,ss281/ライティング部分,iso10000,f4.0,ss20)

頂上付近の足元は無秩序に大小の岩が折り重なり、不安定な上もし岩と岩の隙間に物を落とせば回収不可能なところだったため、ほんの2m撮影場所を変えるだけでもいちいち三脚や機材をザックに詰めて移動しなければならず思いのほか撮影に時間がかかってしまいました。下写真はそんな中悪戦苦闘しながらようやく構図が決まって撮った写真。

(20210714撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景66枚スタック,iso6400,f1.8,ss15/前景,iso2000,f2.2,ss242)

天の川の濃い部分が雲海に沈んでしまったあと最後に撮った一枚。めぼしい星座などはありませんが、この方向の眺めが一番きれいでした。奥左手に羊蹄山、ニセコアンヌプリ、イワオヌプリなどニセコの山々がきれいに連なっているのが分かります。手前の馬の背のような岩の塊も本当にかっこいいですね。

(20210714撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:14枚スタック,iso6400,f1.8,ss20)

そして下山

すべての撮影を終わるともう深夜の1時を過ぎていました。3時間半近く時折強風が吹き付ける山頂付近で撮影し続けましたが、目の前の景色に圧倒され夢中になって撮っていたのであっという間の時間でした。帰路はさすがに疲れました(写真は下山途中の一服風景)。

GPSログデータ

今回のルートはいつものように自分自身は2週間前に下見登山を行いました。ただやはり昼間の見通しが利く中での山行とは全く異なり、暗闇の中がけ下に踏み外しそうな細い登山道、時折ぬかるみで足元を滑らしそうな岩場、そのような場所ではお声掛けをいただいてやっと安全に登ることができるような道でした。そもそも今回のナイトハイクは自分ひどりでは到底実現できなかった計画であり、参加いただいたみなさんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

共和町の天の川

ナイトハイクの前日、共和町の農道にて撮った天の川。カーブの道や畑の筋が上手く天の川につながるような場所を見つけました。

この日はニセコ方面から積丹の方面まで足を伸ばしロケハンや星空撮影を試みましたが、積丹方面の撮影を考えていた2か所でヒグマの出没のため最寄りの駐車場が利用禁止になるなどで撮影地に入ることができませんでした。何が原因かわかりませんが、とにかく今年はヒグマの出没が多く気を付けなければならないですね。

(20210713撮影 α7ⅲ,sel24f14gm:星景32枚スタック,iso6400,f2.0,ss13,Kenko PRO1D プロソフトン クリア(W)使用/前景,iso1250,f4.5,ss408)

近くの場所で自撮り。いつものことながら服装や体形をちょっと気にしないとだめですね(汗)空の色は岩内方面の街明かりのためやや明るくなってしまいました。

(20210713撮影 α7ⅲ,sel24f14gm:星景32枚スタック,iso6400,f2.0,ss13,Kenko PRO1D プロソフトン クリア(W)使用/前景,iso800,f2.2,ss210/ライティング部分,iso6400,f2.8,ss15)

神仙沼レストハウスにて

ナイトハイクの当日朝、@46haloさんが運営管理されてい神仙沼レストハウスにお邪魔しました。店内には@46haloの星空写真が飾られています。instaですでに拝見した写真ばかりでしたが、大判印刷した写真はinsta写真よりもはるかにきれいで素晴らしかったです。9月中旬までは展示されているようですので、興味のある方は是非覗いて見てください。

 

スポンサー

ギア雲台(星景写真撮影におすすめ)

ギア雲台は、目盛りを見ながら1mm単位で構図の微調整が可能。 望遠レンズを使用した風景や天体撮影など、水平を正確に保つ事が求められる現場で活躍します。スタジオでの集合写真や物撮りなどにも。
ティルト方向には+90度~-50度、サイドティルト方向には±45度と広い可動域を持つため、幅広く使えるオールマイティなギア雲台

楽天市場で見る
ヤフーショッピングで見る
±10度と可動範囲が狭く、自由雲台等を併用し最終的に水平を微調整する使い方がオススメ。緻密さを求められる撮影に適しています。

楽天市場で見る

ミニ三脚

2014年中国で設立された新鋭のカメラ三脚メーカー、Leofoto (レオフォト)の、人気のミニ三脚。
トラベル、登山はもちろん、テーブルフォトや商品撮影、ライブ配信、Vlog、ユーチューブ撮影まで幅広い用途で活躍。
ローアングル撮影も可能。

楽天市場で見る
ヤフーショッピングで見る

-星景, 登山
-, ,

© 2024 ほしたび Powered by STINGER