星景 登山

再訪 の ニセコアンヌプリ(9月撮影)

こんにちは、ほしたびです。ブログの更新が滞っていますが、相変わらずマイペースで月2,3回の星撮り活動を継続しています。今回は少し前になってしまいましたが、3年ぶりに訪れたニセコアンヌプリでの星撮り活動の記録になります。前回訪れた時はまだ一眼カメラを初めて購入してから1年もたたない頃で、カメラの設定もおぼつかない素人同然の頃でしたが山頂から見た夜の絶景とその感動が今でも忘れられません。

(過去写真)ニセコアンヌプリ満天の星と大雲海ショー

今回は昨年の夏に撮ったニセコアンヌプリの写真になります。その時はまだカメラを初めてから10か月くらいで十分に一眼カメラを使いこなせていない状態でしたが、ニセコアンヌプリでの星空撮影はカメラを始めた当初 ...

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またいつか再訪しようとそれ以来思っていましたが、昨年、今年とコロナの自粛の影響もありなかなか実現できずにいました。今回ようやくチャンスがあり再訪することができました。

いざ出発

実はこの日のちょうど1か月前くらいにニセコアンヌプリでは登山者がヒグマと鉢合わせする事案がありました。ちょうどそのころから再訪の機会をうかがっていたのですが、登山道はしばらく閉鎖されることになり実現できませんでした。仮に登山道が閉鎖されていなくても、目撃情報があった数日後にトライする勇気は自分にはありませんでした。

出発前、登山道入り口付近にある「ニセコ野営場(キャンプ場)」の管理人の方にお話を聞くとキャンプ場はそれ以来閉鎖、登山道はその後専門家らが現地に入り無人カメラの設置などで一定の安全が確認されたため開放されたとのことでした。ただ夜一人熊が出るかもしれない登山道を歩くのはやはり怖いので、より安全な夕方登頂朝方下山する計画にしました。今の気温であれば防寒着さえあればずっと外にいても何とかなりますし、仮に雨風吹いても山頂には避難小屋があるので安心です。

登山道入り口の注意看板。野営場の管理人の方からもお聞きしましたが、ニセコアンヌプリの後イワオヌプリ登山道付近でもヒグマの目撃情報があったようです。管理人の方曰く、このようなことは本当に珍しいということです。今年の夏は各地で本当にヒグマの目撃情報が多い年でした。

やや緊張しながらも自身久しぶりとなる登山を楽しみながら登り始めました。さすがに夕方3時を過ぎていたので登る人はおらず、数組の下山してくるパーティとすれ違うだけでした。1時間ほど登ると山頂が見えてきました。天気は快晴で今から期待が高まります。

前回は息を切らせながら3時間近くかけて登りましたが、今回は日ごろのトレーニングの成果もあり1時間半ちょっとで登ることができました。

すでに空が赤く染まり始めていました。山頂からの景色はやはり格別です。夕景をゆっくり楽しみたかったところですが、日が沈むとすぐに訪れる夏の天の川の撮影のために構図決めやテスト撮影などをやっているうちに日が暮れてしまいました。

山頂から見上げた夏の天の川

陽が沈み19時を過ぎてようやくきらきらと星が輝き天の川もうっすら見えてきました。山頂から羊蹄山方向が夜景が見えて一番きれいですが、あいにくこの時期の天の川の方向とは逆方向なので戦時中ゼロ戦の着氷実験を行った実験施設の土台とその上に建てられた石碑を絡めてまず一枚。ちょうど天の川を見上げる格好になるよう自撮りもしてみました。

昔はここに実験施設に携わる方々が住み込みできる3階建ての木造建屋もあったそうです。その時代の人たちはこの素敵な星空を見る余裕はあったのだろうかなどとふと思いにふけながら満天の星を眺めていました。

(20210910撮影 α7ⅲ,sel24f14gm:星景32枚スタック,iso6400,f2.0,ss15,Kenko PRO1D プロソフトン クリア(W)使用/前景,iso1250,f4.5,ss321)

続いて星空と石碑が寄り添うような構図で。

(20210910撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景33枚スタック,iso6400,f1.8,ss15/前景,iso1600,f5.0,ss247)

天の川の濃い部分が沈んでしまった後に避難小屋を入れて。頭上には夏の大三角が輝いていました。

(20210910撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景25枚スタック,iso6400,f1.8,ss15,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着/前景,iso1600,f2.5,ss234,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

石碑と天の川のクロス。街明かりが山頂まで届くような場所ですが、頭上は漆黒の暗闇で星空が一層きれいに見えます。

(20210910撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景32枚スタック,iso6400,f1.8,ss15,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着/前景,iso1600,f4.0,ss237,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

蘭越町方向に面白い形をした道しるべが傾いていました。明るい街明かりもアクセントになり、ちょっと遊び心のある1枚が撮れました。

(20210910撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景33枚スタック,iso6400,f1.8,ss15/前景,iso1600,f4.0,ss302,180,120,HDR合成)

続いて避難小屋の中から入口の扉の開口部を額縁に見た立てて。気が付けばもう4,5時間休まず撮り続けていましたが、星撮りは撮っている最中は夢中で時間の経過や疲れを忘れます。

(20210911未明撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景35枚スタック,iso8000,f1.8,ss15,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着/前景,iso200,f4.0,ss237,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

宝石箱のような夜景と星の軌跡

天の川を撮っている時間帯はやや雲やガスが多かったのですがオリオンが昇ってくる時間帯になると視界がよくなってきたので予め計画していた羊蹄山方向の夜景と星の軌跡を撮影しました。前回訪れた時もあまりの美しさに言葉を失うほどでしたが、まるで宝石箱をひっくり返したような夜景は圧巻です。

(20210910撮影 α7ⅲ,sel20f18g:星景150枚比較明合成,iso400,f4.0,ss30)

夜景と雲海とオリオン

続いて羊蹄山方向に昇ってきたオリオンと夜景。夜景の影響を気にしすぎて少し露光不足でした。

(20210911未明撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景32枚スタック,iso2000,f2.0,ss15,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着/前景,iso400,f4.5,ss191,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

オリオンを撮っている最中空が一瞬霞がかりました。その時に撮った一枚ですが、オリオンがきれいに滲んで幻想的なシルエット構図になりました。

(20210911未明撮影 α7ⅲ,sel24f14gm:iso8000,f1.8
,ss13,Kenko PRO1D プロソフトン クリア(W)使用)

朝方が近づくにつれ低空の薄い雲がしっかりと厚みをもった雲海となり動きを見せるようになってきました。太陽の昇ってくる空はほのかに赤く染まり、空が淡い色になって、星空はうっすらと消えいく、いわゆる薄明の時間帯に撮った1枚。こういう儚い時間帯の星空の表情は毎分ごとに刻々と変わり、目の前にある「今」をまさに撮っている感じがしてとても好きです。

(20210911未明撮影 α7ⅲ,sel14f18gm:星景35枚スタック,iso3200,f1.8,ss15,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着/前景,iso800,f4.5,ss121,LEEソフトフィルターNo.3後玉装着)

そして朝に

日の出が近づくと土曜の朝ということもありたくさんの人たちが登頂されてきました。自分は夜の間十分に撮影を楽しんだので、場所を譲り楽しんでいる方の背後から何枚かだけ撮らせていただきました。この日はご来光目的の方々にとっても素敵な一日になったようでよかったです。みなさん思い思いに朝の光景を楽しまれていました。

 

 

GPSログデータ

今回のGPSログデータです。

以上、今回は星空に雲海に夜景と十分すぎるくらい楽しむことができました。ありがとうございました。

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